売掛債権を売却して売掛金をいち早く現金化するファクタリング。現在、ファクタリングサービスを提供している会社は多数ありますが、なかには割高な手数料を請求する悪質な業者も存在します。
今回は、ファクタリングとは何か?、や優良なファクタリング会社を見つけるための比較ポイントを、法人におすすめの優良ファクタリング会社4社の比較と共にご紹介します。
ファクタリングとは売掛債権の買取サービス
ファクタリングとは、ファクタリングサービスを提供している業者に売掛債権を買い取ってもらうサービスです。企業同士の取引において、売掛金で商品やサービスを販売することも少なくありません。しかし、売掛金は現金を回収するまでに時間がかかってしまうと、従業員の給与の支払いや借金の返済などができないというケースがあります。このような場合はファクタリング会社に売掛債権を売却することで、売掛金を回収する前に現金を得て支払いに充てることができます。
そんなファクタリングには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあり、それぞれでファクタリングの流れや平均的な手数料が異なります。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリング
2社間ファクタリングとは、自社とファクタリング会社の2社で取引をするファクタリングです。取引先から売掛金を回収しましたら、直ちにファクタリング会社に渡して取引が完了します。取引先にファクタリングをすることを知られることがないため、信頼関係に影響しないというメリットがありますが、3社間ファクタリングに比べると手数料は高めです。
一方で、3社間ファクタリングとは自社・ファクタリング会社・取引先の3社で取引するファクタリングです。自社はファクタリングによって現金を受け取り、取引先は直接ファクタリング会社に売掛金を支払います。2社間ファクタリングに比べると手数料は低めですが、取引先にファクタリングをすることを知られる上、取引先から了承を得なければ実施できないというデメリットがあります。
ファクタリングは違法ではない真っ当なサービス
中にはファクタリングを違法と考えている方もいますが、売掛債権の売買は違法ではなく、適法行為になります。
実際、経済産業省は新たに創設した売掛債権担保融資保証制度の普及を進めるために、ファクタリングサービスを紹介しています。ファクタリングそのものは安全なサービスですが、中には法律に違反するような内容で契約を持ち掛ける業者も存在します。ファクタリングをしたい場合は、優良なファクタリング会社を見極めて行いましょう。
参考:経済産業省「中小企業庁:売掛債権の利用促進について」
優良ファクタリング会社を見つけるための比較ポイント
近年、ファクタリング会社が増えていますが、割高な手数料を請求するなど悪質なファクタリング会社も増え始めています。優良なファクタリング会社を見極める際には、以下のポイントを確認しましょう。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
手数料の割合
悪質なファクタリング会社は割高な手数料を請求する傾向にあるため、まずは手数料の割合そこを確認しましょう。優良なファクタリング会社は、手数料を5%~20%程度で設定しています。手数料はホームページなどにも記載がありますが、契約の前に再度確認をしておきましょう。
また、手数料を安く抑えられればその分多く現金化できます。
入金までのスピード
入金までのスピードも確認しましょう。
入金までのスピードが遅すぎると、ファクタリングをしても必要な期間までに現金化できない可能性があります。通常であれば、即日〜数日程度で入金されますが、必ず振込までの期間や現金化されるまでの日数を確認してください。
買取額の上限・下限
ファクタリング会社ごとに買取額の上限と下限が異なるため、事前に確認しておきましょう。ファクタリングしたい金額が買取額の上限を上回っていたり、下限を下回っている場合は他の業者を探す必要があります。
償還請求権の有無
こちらに償還請求権があるファクタリング業者会社は悪質である可能性が高いです。
償還請求権がある場合、万が一取引先が倒産して売掛金を回収できなくなった場合、自社が負担してファクタリングした売掛金を支払わなければなりません。この場合、ファクタリングに関するリスクが高くなってしまいます。
実績が公開されているかどうか
実績が公開されていないファクタリング会社は悪質である可能性が高いため、実績が公開されているかも確認しましょう。悪質な業者を利用すると高額な手数料を取られてしまい、かえって資金繰りが悪化してしまう可能性もあります。運営元のホームページや口コミを確認することが大切です。
【法人向け】優良ファクタリング業者会社を比較
ここまでは優良ファクタリング会社を見つけるポイントをご紹介しました。ここからは、前述のポイントを踏まえて、法人向けの優良ファクタリング会社4社(A社〜D社)を比較してみましょう。
①A社
まず、A社は手数料1.5%〜10%のファクタリング会社です。法人や個人事業主を対象にファクタリングサービスを提供しており、口コミも多数掲載されており豊富な実績があります。即日入金が可能で、2社間ファクタリングにも3社間ファクタリングにも対応しています。
②B社

次に、B社は手数料1.0%〜のファクタリング会社です。東証プライム上場企業が経営しているため信頼性が高く、丁寧な対応でリピート率86%を誇ります。
入金は最短2営業日目で、2社間ファクタリングにも3社間ファクタリングにも対応しています。
③C社
次に、C社は手数料1.0%〜10%のファクタリング会社です。発注時点での売掛金の買取りを依頼でき、過去には1億円を超える調達を行うなど対応可能な金額が大きいという特徴があります。ホームページには活用事例も掲載されており、実績を確認可能です。
入金は最短2営業日目で、2社間ファクタリングのみ提供しています。
④D社
最後に、D社は手数料1.0%〜のファクタリング会社です。来店不要のオンライン完結型のため利用しやすく、請求書をスピーディーに現金化できます。実績も口コミを含めた具体的な内容がホームページに掲載されているため、安心して利用可能です。
入金は最短2営業日目で、2社間ファクタリングのみ提供しています。
1社ずつ問い合わせるよりも一括査定が便利!
最も好条件なファクタリング会社を見つけるためには、複数のファクタリング会社を比較しなければなりません。しかし、1社ずつ書類を提出してから審査結果を待つことは、時間がかかり面倒です。また複数社に問い合わせて、そのなかに悪徳業者が紛れ込んでいた場合はトラブルの原因になることもあります。
このように、1社ずつ問い合わせるよりも一括査定をすれば、時間を省略できてトラブルの心配もありません。
法人がファクタリングを利用する際のメリット
法人がファクタリングを利用することには、以下のメリットがあります。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
キャッシュフローが改善できる
融資を受ける場合、書類の準備や審査など多くの時間がかかりますが、ファクタリングは売掛金をスピーディーに現金化できるため、キャッシュフローを素早く改善できるというメリットがあります。
商品は売れて帳簿上は黒字であっても、代金を受け取るまでの期間に借金返済・仕入れ代金・人件費などの支払うための資金が不足してしまうと黒字倒産にもなりかねません。
素早く現金が手に入るファクタリングは、そのような状況の回避に役立ちます。
資産状況が審査に影響しない
ファクタリングの審査は売掛金が確実に入金されるかという確認だけが行われるため、資産状況が審査に影響しないというメリットがあります。
融資は資産状況が審査に影響するため、資金繰りが厳しい企業やスタートアップ企業は融資を受けられないというケースも少なくありませんが、ファクタリングであれば審査を通過できる可能性があります。
貸借対照表に影響しない
売掛債権を売却しても、借り入れではないため貸借対照表における負債として記載されません。ファクタリング手数料分だけ貸借対照表における資産が減りますが、負債は大きくならないため、貸借対照表の見栄えに影響を与えません。そのため銀行融資を受ける際の評価が良くなる可能性があります。
回収不能でも責任を負わなくて済む場合が多い
優良ファクタリング会社のほとんどは償還請求権がないため、回収不能でも責任を負わなくて済む場合が多いというメリットがあります。
償還請求権がないということは、万が一取引先が倒産して売掛金の回収が不能になっても自社が責任を負う必要がありません。
法人がファクタリングを利用する際のデメリット
法人がファクタリングを利用する際には、メリットだけではなく以下のデメリットもあります。
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
3社間ファクタリングは取引先に通知される
3社間ファクタリングは取引先が直接売掛金をファクタリング会社に支払うため、3社間ファクタリングは取引先に通知されるというデメリットがあります。
ファクタリングを利用していることが知られてしまうと、資金繰りが悪化していると思われて今後の関係性に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
また、取引先にも書類作成などの対応をお願いする必要があるため、2社間より現金化されるまでの時間が遅い点もデメリットです。
取引先の信用次第では利用できない場合がある
ファクタリングの審査は取引先の信用度が基準となるため、取引先の信用次第では利用できない場合があるというデメリットもあります。
ファクタリング会社が、取引先から売掛金を回収できる可能性が低いと判断すると、ファクタリングを断られる可能性があります。
ファクタリングを利用する流れ
ファクタリングは、以下の流れで取引します。
①必要書類の準備
②審査と見積もりを依頼する
③審査結果の通知〜契約
④入金
それぞれの詳細について解説します。
STEP1 必要書類の準備
まずは、必要書類を揃えて提出します。ファクタリングに必要な書類は、基本的に以下の4点です。
STEP2 審査と見積もりを依頼する
必要書類を揃えたら、提出の上審査と見積もりを依頼します。審査が完了して審査結果の通知がくるまで待ちましょう。
STEP3 審査結果の通知~契約
審査が完了したら審査結果が通知されます。審査に通過したら、いよいよ契約です。契約はオンラインと対面のいずれかのため、契約内容を確認の上指定の方法で契約しましょう。
STEP5 入金
契約が完了したら、指定した口座に入金されます。入金までの期間をあらかじめ確認しておきましょう。
悪徳ファクタリング会社を見分けるポイント
悪徳ファクタリング会社に依頼してしまうと、手数料が割高になったり、取引先が倒産した際に代わりに売掛金の支払いを請求されるなどさまざまなリスクがあります。そこで、悪徳ファクタリング会社と契約しないために、見分けるポイントをご紹介します。
住所や固定電話がない
住所や固定電話がないファクタリング会社も避けましょう。
優良なファクタリング会社は、住所や固定電話など会社情報をホームページなどに明記しています。逆に、住所や固定電話がないファクタリング会社は会社として登録していなかったり、やましいことがあって明記していない可能性が高いため避けるべきです。
契約書の控えがない
契約書の控えがない場合も危険です。なぜなら、契約書の控えがないと、後から契約内容と異なる請求をされる可能性があるからです。契約の際に、必ず契約書の控えを受け取ってください。
1社ずつ問い合わせるよりも一括査定が便利!
最適なファクタリング会社を見つけるためには、複数のファクタリング会社を比較しなければなりません。しかし、1社ずつ書類を提出してから審査結果を待っていると、時間がかかる上面倒です。また、複数社に問い合わせて、そのなかに悪徳業者が紛れ込んでいるとトラブルの原因にもなりかねません。
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